◆ アイセンター診療情報統計  (山本 晃) ------------- <1・2>
◆ 第27回日本眼科手術学会の写真     -------------- <3>
◆ 招待講演者の写真               -------------- <3>
◆ 4月からの外来表                -------------- <4>
◆ イベント情報                    -------------- <4>
◆ 編集部より                    -------------- <4>

アイセンター診療情報統計
山本 晃

 医療状況が変化する中、日々の診療情報を集計・解析し、迅速に対応する事は大切です。またこれら情報を
公開する事も必要です。1999年(平成11年)新外来棟完成と同時にアイセンターが開設され、新しい診療体制
となりました。アイセンターの診療情報をまとめ、若干のコメントを加えさせていただきました。


アイセンター開設後、外来患者数は増加に転じました。午後の専門外来にも、多くの方が受診されています。
新患数が若干減少傾向です。


当院は多摩地区で唯一、24時間体制で眼科診療を行っています。変動はありますが、毎年約4,000人もの方が受診しています。


平成12年新病棟が完成し、眼科のベッド数が26から31に増床されました。
しかし、いつも満床状態でベッドコントロールの先生は大変苦労しています。

紹介患者


平成9年、病院に地域医療連携室が開設され、FAXを利用した紹介・予約システムが開始されました。
紹介数は年々増加しています。

紹介状形態

件数

患者持参

1348

FAX

968

救急外来

175

その他

15

2506

紹介元医療機関分類と紹介数

大学病院

一般病院

OB/関連病院

開業医

合計

平成12年度

71

389

570

1061

2091

平成14年度

61

471

603

1371

2506

2年間で、一般病院・開業医からの紹介数が増加しています。

紹介元医療機関の所在地と紹介数(平成14年度)

多摩地区

件数

23区

件数

武蔵野市

228

世田谷

191

府中市

195

杉並

132

三鷹市

174

練馬区

110

調布市

138

新宿

38

立川市

119

大田区

23

八王子市

114

葛飾区

22

多摩市

82

港区

21

小金井市

73

江戸川区

16

福生市

66

千代田区

12

昭島市

55

豊島区

10

国分寺市

52

その他区部

45

青梅市

48

合計

620

西東京市

45

東村山市

41

他県

件数

国立市

40

神奈川県

58

稲城市

35

埼玉県

45

あきる野市

33

山梨県

9

日野市

31

その他・不明

94

小平市

19

合計

206

東久留米市

19

その他市部

73

合計

1680

三鷹市と隣接の市・区部からの紹介患者数が多いですが、国分寺・立川・八王子などの中央線沿線、
福生・昭島・青梅など青梅線沿線の市部も多い様です。隣接以外23区からの紹介は少ないです。

手 術


平成11年に新外来棟に外来手術室が併設され、外来手術件数は年々増加しています。

平成15年手術件数

疾患名

件数

網膜硝子体

841

水晶体

796

緑内障

77

眼瞼

24

眼窩・涙道

22

穿孔性眼外傷

22

斜視

10

角膜移植

8

その他

20

合計

1820


件数

(内・緊急)

中央手術室

931

(309)

外来手術室

889

(108)

合計

1820

(417)

網膜硝子体

件数

(内・緊急)

中央手術室

703

(264)

外来手術室

138

(86)

合計

841

(350)

水晶体

件数

(内・緊急)

中央手術室

112

(12)

外来手術室

684

(13)

合計

796

(25)

網膜硝子体手術件数は日本一だそうです。緊急手術も多く、術者・担当医とも日夜頑張っています。
白内障手術は外来手術室に移行してきています。

網膜硝子体

件数

裂孔原性網膜剥離

318

増殖糖尿病網膜症

172

黄斑円孔

60

黄斑上膜

58

増殖硝子体網膜症

42

シリコンオイル眼

33

バックル偏位・脱出

26

黄斑円孔網膜剥離

21

BRVO+CRVO

18

黄斑浮腫

11

緑内障

8

黄斑出血

7

眼内炎

6

硝子体出血

35

その他

26

合計

841


裂孔原性網膜剥離の術式

件数

硝子体手術

129

強膜内陥術、冷凍凝固

189

合計

318

緊急性の高い網膜剥離や糖尿病網膜症の手術件数が多いため、黄斑円孔・黄斑上膜などの手術は
入院までお待たせする事が多くなっています。

<1.2>

第27回日本眼科手術学会総会

 2004年1月30日〜2月1日、第27回日本眼科手術学会が東京フォーラムにおいて、樋田哲夫会長のもと行われました。
入場者数は3,600人で盛会のうちに閉会しました。学会中の写真です。


東京国際フォーラム

会場裏方

ホールC


特別講演 岸 章治先生


シンポジウム 硝子体手術と薬剤

Elias Reichel 先生


特別講演 林 文彦先生


招待講演 Shields 先生ご夫妻

シンポジウム 実用化間近い人工視覚


展示ホール内にて


綱町三井クラブにて会長招宴が行われました。

 
<3>

アイセンター招待講演者の写真

「Retinal Vascular Surgery」2003年10月8日


Mitchel Opremcak先生


4月からの外来担当表

イベント情報

第41回東京多摩地区眼科集談会(専門医認定事業・2単位)
平成16年4月3日 (土) PM 2:00〜
場所: 杏林大学医学部・臨床講堂
教育講演:顔面の形成外科 高見佳宏(杏林大・形成外科助教授)

編集部より

 ご存じの通り今年からスーパーローテーションが始まり、原則として2年間は新入局員を期待できません。
どこの大学も出張者を戻して人員確保をしており、医師派遣を中止せざるを得ない状況が多発しています。
スーパーローテーションそのものも今のままでは意義あるようには思えません。医療以外の仕事が増える
一方の勤務医達はいずれまともな医療を投げ捨てないとも限らない気がします。

 不満をいえばきりがない、私たちは増える一方の患者さんへの対応に日々追われるばかりです。4月から
外来手術室の顕微鏡が3台に増え、眼科手術は入院外来を問わず外来手術室使用が原則となります。理想
のアイセンターへまた一歩進むことになります。〈 T.H. 〉

<4>