小児眼科部のレポート

小児眼科部:野田 英一郎、浜 由起子、鈴木 由美

小児眼科班の現在のメンバーは野田英一郎、浜由起子、鈴木由美の3人です。現在、以下のような診療を行っています。

①小児の斜視・弱視
 斜視・弱視に対する屈折矯正・視能訓練・手術を行っています。斜視に対しては良好な両眼視機能を獲得させることが、弱視に対しては良好な視力を獲得させることが目標となります。

②小児の器質性疾患
 眼瞼下垂、睫毛内反等に対する眼瞼手術や、先天鼻涙管閉塞に対する治療を施行しています。小児科からの依頼で先天疾患の患児のスクリーニングも行っています。

③未熟児網膜症
 NICU(新生児集中治療室)に往診し、未熟児網膜症の診療をしています。退院後も外来にて眼底検査や屈折検査などを行い、良好な視機能が得られるようにしています。

④成人の斜視
 成人の斜視には小児期から持ち越したもの、神経学的疾患によるもの、外傷によるもの、中途失明による廃用性外斜視など様々なものがあります。
 成人の場合、治療目標は主に複視の解消と整容になります。複視に対してはプリズム眼鏡の処方を行い、満足が得られない症例に対しては手術を施行しています。

器質性疾患等で視力改善が望めない患児に関してはロービジョン外来に依頼し、乳幼児には視覚発達のハビリテーションを、学童期の患児には学校生活を充実させるためのアドバイスやルーペ・単眼鏡の処方等をお願いしています。

8月からORTも一人増員されて検査態勢が充実してきました。少子高齢化が叫ばれる昨今ですが、将来を担う貴重な子供たちのQOVを向上させるべく一層のレベルアップを図っていきたいと望んでおります。また、何となくわかりにくいと敬遠されがちな小児眼科ですが、食わず嫌いを払拭すべく教育にも力を入れていきたいと思います。

視能訓練士(ORT)
利根川、新井、江崎、永濱
宮下、堀井、藤森

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